簡易トイレ使ってみた。
どうもこんにちは。折口です。
「被災生活を送るに当たって、一体どんな問題が生じうるか?」と聞かれて、
まず思い付くのは、
「食糧問題」や「住居問題」など、
「衣食住」に関するものだと思います。
しかし、それらの問題の解決のために、まず取り組まなければならない根本的な問題として「衛生問題」が挙げられます。
衛生状態が悪いところでは、食品の品質が落ちるため、食中毒などの危険性が上がりますし、そもそも居住することが困難です。
これでは元も子もないですね。
そこで今回は、
「衛生問題」の解決には決して欠かせない、震災時のマストアイテム、
「非常用簡易トイレ」
を体験してみました!
先に言っておきます。
汚い話や汚い写真は掲載しておりません。(笑)
安心してください。
あくまで震災時のシュミレーションとしての検証なのでね。(笑)
では早速参りましょう!
今回検証したのはこちらの商品です。
『サッと固まる 抗菌非常用トイレ』
アマゾンで検索をかけるとまずこれが出てきました。
値段は3350円でした。結構しますね。(笑)
中身はこんな感じ。
45リットルの袋が10枚入ったセットが3つと、活性炭入りの凝固剤が30個入っていました。
説明書に依りますと、凝固剤はその名の通り、汚物をジェル状に固まらせるため、そのままゴミとして廃棄することが可能だそうです。
黄色ブドウ球菌って、よく耳にしますよね。
食中毒や、廃血病などの感染症の原因になる、ばい菌です。
結局、廃棄した後の衛生面を考えると、「固まる」ってことはやっぱり大事。
避難生活が長引いた場合を考えると、やはり非常用トイレはマストアイテムでしょう。
◎使用方法
説明書によると、使用方法は以下の通り。
①便器と便座の間に袋をはさみ、
②便座を下ろし、しっかり固定します。
③用を足した後、袋を破って中の凝固剤をふりかけて、
④袋を縛って廃棄するだけです。
便器と便座の間に挟むんですね。
当たり前のことなのかもしれませんが、ちょっぴり意外でした。
しかし、説明書にあるような
旅行、ドライブ、キャンプ、アウトドア時にはどうするんでしょう(笑)
やっぱり気合ですかね。はい。
それはさておき、(笑)
早速自宅のトイレに設置してみました。
説明書の手順通り、ここまでなんなくやりこなした私。
袋の設置はベッドメーキングのシーツ敷きみたいで楽しかったですし(笑)
しかしここで突然我に返りました。
「怖い。」
異常に怖い。
用をたす時。
袋を取り出すとき。
袋を縛るとき。
そしてなにより、
今日はゴミの日ではありません。
ゴミの日は明日です。
しかしある程度の時間を取って検証できる日は今日しかない。
それらのことが一気に脳内を駆け巡った私。
そもそも、怖いと思うのも当然です。
日常に突如、「非」日常が割り込んでくる不快さ。落ち着きのなさ。
何とも形容しがたい。
しかしやるしかありません!
「は、はやくしないと、学校に遅刻するぞ!!し、しっかりしろ、おれ!!」(汗)
※検証したのは平日の朝でした。(笑)
なんとかそう自分に言い聞かせた私は
意を決して便座に坐りました。
脇汗が半端じゃないです。
目の前がチカチカしました。ホントです。下で待っているのが便器ではなくて、袋であるという事実にうまく向き合うことができません。
かなり気分がわるくなりました。。。
◎使用後の感想
真面目な話、
簡易トイレを使う際の
精神的な負担は思ったより大きいです。
ぼくは昔、アフリカで1か月生活したことがあり、
その時もトイレの問題で困りましたが、
今回は違いました。
アフリカでは、最初こそ苦労しましたが、現地に行く前にある程度の覚悟を決めていた上、実際そのような生活に長期間曝されたことで、案外たやすく乗り越えることができました。
しかし、災害時はこれと全く違うとおもいます。
昨日まで当たり前だったことが突然当たり前ではなくなります。
そのときのショックたるや。
殊に日本において、その落差は激しいとおもいます。
その意味では、今回の検証の価値はあながち小さくないのではないでしょうか。(笑)
あと、言ってしまっては身もふたもないかもしれませんが、
やはりにおいは気になります。
人間ですから、これは仕方のないことですが、精神的にくるものは少なからずあります。
ここに関しては、
思い切って割りきる他ない気がします。
しかし、負担を軽減するために、色々改善する余地は沢山あるな、と思いました。
今度このことについても書いてみたいなぁと思います。
◎おわりに
すべての過程を終えた私。
こんなに神経使った朝はいまだ嘗てありません。
乗る気がしないものの、授業の出席点が必要な私。
この日は、浮かない顔つきで、しぶしぶ大学に向かったのでした。